更年期障害の男女差は、共にホルモンの減少による症状であるが、男性はなだらかに下がる傾向であり、女性は閉経の前後で一気に下がるため、主に女性特有の症状とされている。
その症状もさまざまで、睡眠障害やホットフラッシュの他、抑うつや不安感、無気力など多岐に渡り、仕事にも支障が出て、退職や昇進辞退などキャリアに影響するケースがある。また、個人差があるため、同性間でも理解し合うことが難しいとされている。
「第5次男女平等参画基本計画」では、『更年期の女性は、職場や社会において多くの役割を担う年代であり、更年期障害の程度や症状は個人差が大きいが、症状が重い場合であっても、就労継続やキャリア向上が妨げられないよう、更年期に関する理解や治療の普及を促進することが求められる』と記載があり、理解促進に向けての職場環境づくりが必須である。
この記事を読んで「もしかしたら」と感じる方は、若い時と違う自分を責めるのをやめて、医療機関の受診をお勧めする。
NTT労働組合 東海総支部
副執行委員長 政木 由妃子